
現場監督の負担を減らすには、「掲示物を張り替えに行く」「朝礼資料を毎朝そろえる」「同じ説明を何度もする」といった、情報を届けるための作業を減らすことが近道です。クラウド型のデジタルサイネージなら、本社や現場事務所から複数現場の表示を遠隔で更新でき、朝礼資料は前日にスケジュールを組んでおけば当日の朝に自動で表示されます。更新作業を職長や事務担当と分担し、スマホからも差し替えられるようにすれば、「監督がいないと掲示が変わらない」状態から抜け出せます。
現場監督の負担はどこに積み重なっているか
施工管理の担い手が不足し、一人の監督が複数の現場を受け持つことも珍しくありません。時間外労働の上限規制(いわゆる2024年問題)もあり、移動や事務作業にかかる時間をどう減らすかは多くの現場の課題になっています。
安全・工程・品質の管理そのものは監督にしかできない仕事ですが、その周辺には「情報を届けるための作業」が数多くあります。例えば次のようなものです。
- 朝礼で使う工程表、作業予定、注意事項を毎朝そろえて掲示する
- 工程変更や搬入時間の変更があるたびに、掲示板の紙を張り替えに行く
- 無災害記録や工期の残り日数など、毎日書き換える掲示を更新する
- 別の現場にいるときに変更が出て、電話で誰かに張り替えを頼む
- 新規入場者や応援の作業員に、同じ説明を繰り返す
一つひとつは短い作業でも、毎日・複数現場となると大きな時間になります。デジタルサイネージは、こうした作業を「その場に行かなくても済む作業」に置き換える道具として使えます。
本社・事務所から複数現場の表示を遠隔で更新する
ゲンバルジャーは、建設現場向けのクラウド型デジタルサイネージ配信管理システム(CMS)です。各現場のモニターにはHDMIで専用プレイヤーをつなぎ、管理はWebブラウザの管理画面から行います。1つのアカウントで複数の画面をまとめて管理でき、本社・現場事務所・移動先のどこからでも表示内容を変えられます。
更新の流れはシンプルで、管理画面でプレイリストやレイアウトを編集して保存し、プレイヤーに送信するだけです。USBメモリを差し替えに行く必要はありません(コンテンツの変更方法を教えてください)。少量の画像やテキストなら数分以内、大きな動画は10〜30分程度かかることがあるので、急ぎの変更は画像やテキストで行うと安心です(コンテンツの更新はどれくらい時間がかかりますか?)。
遠隔で管理するときに気になるのが、現場の回線が切れた場合です。ゲンバルジャーは一度同期した内容をプレイヤー内に保存しているため、一時的に回線が切れても最後に同期した内容は表示され続け、復旧後に自動で同期されます(ネットが切れたらどうなりますか?)。管理画面では各モニターが「オフライン」になっていないかも確認できるので、事務所から現場の画面の状態を把握できます(ゲンバルジャーが故障したときはどうすればいいですか?)。
朝礼資料は前日にセットしておく(スケジュール機能)
朝礼の準備で負担になるのは、早朝に資料をそろえる作業です。ゲンバルジャーの「スケジュール」機能を使えば、日・週・月のカレンダーで開始・終了日時とリピートを設定し、決めた時間に決めたプレイリストを自動で表示できます。前日の夕方に翌朝の資料を登録しておけば、当日の朝は画面の前に集まるだけです。
- 翌日の作業予定、注意事項、工程表などを画像・PDF・PowerPointなどで用意し、「メディア」に登録します。
- 朝礼用のプレイリストに並べ、各資料の表示秒数を設定します。
- 「スケジュール」で、平日(月〜金)の朝礼時間帯に朝礼用プレイリストが流れるように設定します。
- 朝礼後の時間帯には、日中の掲示用プレイリスト(工程、天気、休憩時間の案内など)を割り当てます。
- 必要に応じて、夜間はモニターの電源を自動でオフにし、早朝や夜間は音量を下げる・消音にする設定も加えます。
曜日ごとにプレイリストを変えることもできるので、例えば月曜は週間工程、金曜は翌週の予定といった定例の資料は一度登録すれば繰り返し使えます(プレイリストを曜日ごとに変えたいのですが、どう設定すればよいですか?)。ラジオ体操などの体操動画や、手持ちの安全教育動画を朝礼の時間帯に流してもかまいません。モニターの電源のオン・オフも曜日・時間で自動化できます(モニターのオンオフを曜日時間ごとに自動化できますか?)。
毎日書き換えていた掲示も、自動化の対象です。「無災害記録表」アプリは基準日を一度登録すると無災害日数を毎日自動でカウントアップし、「カウントダウンタイマー」アプリは竣工日などの目標日までの残り日数を表示できます。手書きの更新や書き忘れがなくなるだけでも、朝の手間を減らせます。
朝礼でのKY活動の進め方や、画面に映す危険箇所の写真の使い方は、KY活動の進め方とサイネージ活用を参考にしてください。
タグで複数現場・複数モニターへ一括配信する
現場やモニターが増えると、1台ずつ設定するのは手間です。ゲンバルジャーでは、モニターに「タグ」を付けてグループ化し、同じタグのモニターにコンテンツやスケジュールを一括で適用できます(同じコンテンツを複数のプレイヤーに一括で適用したいです。)。
| 配信の単位 | 表示する内容の例 | タグの付け方の例 |
|---|---|---|
| 全現場共通 | 全社の安全スローガン、安全週間のお知らせ、熱中症予防の呼びかけ | 全モニターに共通のタグを付ける |
| 現場ごと | その現場の工程表、作業予定、朝礼資料 | 現場名のタグを付ける |
| 場所ごと | 朝礼広場は工程と安全目標、休憩所は休憩時間と天気、ゲート付近は搬入予定 | 「朝礼」「休憩所」「ゲート」など設置場所のタグを付ける |
全社共通の内容は本社の安全担当が一度配信し、現場固有の内容だけを各現場で差し替える、という分け方にすると、監督が受け持つ作業はさらに減ります。タグの使い分けの考え方は複数モニターを一元管理する際タグをどう使い分ければ効果的ですか?も参考にしてください。大規模現場で場所ごとに表示を変える設計は大規模現場の情報共有と掲示場所で取り上げています。
更新作業を分担し、現場からスマホでも差し替える
カスタムロールで権限を分ける
遠隔で更新できても、更新できる人が監督一人では負担は残ります。ゲンバルジャーには「カスタムロール」があり、コンテンツ閲覧者、コンテンツ管理者、公開権限のない制限付きコンテンツマネージャーなど、役割に応じて権限を分けられます。独自のロールを作ってもかまいません。
例えば、職長は写真や注意事項の登録まで、事務担当は朝礼資料の差し替えと公開まで、監督は全体の確認、という分担です。同じ画面を複数人で同時に編集すると上書きの原因になるため、権限を分けて担当範囲をはっきりさせる運用が推奨されています(複数人で同時に同じ画面編集ができますか?)。
誰がいつ何を変更したかは「監査ログ」で確認でき、最長90日分をさかのぼれます。分担して更新しても、後から経緯を追えるので安心です。また、「Google Sheets」アプリを使えば、ウェブに公開したスプレッドシートの内容を画面に表示でき、セルを書き換えると表示も更新されます(Google側の仕様で約5分間隔)。管理画面にログインしないスタッフでも、スプレッドシートを更新するだけで作業予定などを変えられる方法です。
現場からスマホで更新する
管理画面はスマートフォンのブラウザからも操作できます(スマホからでも操作できますか?)。現場巡回中に撮った写真をその場で登録し、翌朝の朝礼資料に加えるといった使い方です。朝礼や作業内容を毎朝変えたい場合は、日別のレイアウトを事前に用意するか、該当エリアだけを更新する方法があります(朝礼や作業内容を毎朝変更したいのですが?)。
天候の急変などで、スケジュールを待たずにすぐ表示を差し替えたいときは、即時配信機能(緊急配信)を使います。テレビのリモコンのように手元で切り替える機能はないため、急ぎの差し替えは管理画面から行う前提で運用ルールを決めておきましょう(再生中の画面をその場で手動で切り替える機能はありますか)。
よくある質問
現場ごとに別のアカウントが必要ですか?
1つのアカウントで複数のモニターをまとめて管理できます。現場やモニターが増えても、タグでグループ分けして一括で配信できます。契約の途中で台数を増やすことも可能です(今まで契約していたが使用台数を増やしたい。)。
現場の回線が不安定でも使えますか?
一時的に切れても、最後に同期した内容は表示され続けます。ただし、切れている間は新しい内容の反映や遠隔操作はできないため、復旧後に同期されているかを管理画面で確認してください(プレイヤーがネットワークに接続されていないときでもコンテンツは再生されますか?)。
パソコンが苦手な職長でも更新できますか?
素材はドラッグ&ドロップで登録でき、レイアウトもマウス操作で作れます。権限を写真の登録などに絞ったロールを用意すれば、操作の範囲も限定できます。
監督がいない時間も掲示を最新に保つには
現場監督の負担軽減は、情報を届けるための移動と手作業を減らすことから始められます。遠隔更新、前日のスケジュール登録、タグでの一括配信、カスタムロールでの分担、スマホからの更新を組み合わせれば、監督が現場にいない時間も掲示は最新のまま保てます。伝達ミスを防ぐ情報の出し方は伝達ミス防止の記事もあわせてご覧ください。
機能の詳細は資料ダウンロードからご確認ください。
